INNER PEACE

親が子供のありのままを受け入れないことから起こる代償

親は子供により良い人生を送ってほしいと願うあまり、子供の言動が親の思う良い人生に沿っていないと、心配になり、良いと思う方に変更しようとすることがあるかと思います。また,様々な環境から親に精神的な余裕が無くなり,子供をストレスの吐口にしてしまう,子供を大人のように扱い頼ってしまう,などのような事もあるかもしれません。しかし、このような行動が慢性的で無意識的に行われている場合,子供に与える影響は大きく、時に子供自身の成長や幸福感に悪影響を及ぼすことがあります。

子供にとって、親との繋がりは生きるために不可欠です。なので,何らかの理由で親が子供のありのままを受け入れない場合、子供は親との絆を保つために自分自身を変える必要を感じます。その結果、子供は自分の本来の人格を抑え、親に受け入れられるための別人格を作り出します。このプロセスは無意識のうちに行われ、子供は自分の本当の気持ちや欲求を抑えることを学びます。

子供時代に形成された別人格は、そのまま大人になっても続くことが多く,他者と繋がる際にデフォルトとして機能し、本来の自分を出すことができなくなります。そして,このような状態は様々な問題を引き起こすことがあります。

別人格で生きることに慣れていると、自分の感情や欲求を抑え、他者の期待や要求に応えようとする傾向が強まります。結果的に、自己犠牲的な行動が増え、自分自身のニーズを無視することが常態化します。これは、自己肯定感の低下やストレスの増加につながります。

そして,自分の本当の気持ちや欲求を無視することは、長期的には空虚感や無力感を引き起こし,人生に対する満足感が低下します。「自分の人生を生きていない」という感覚は、自己実現の妨げとなり、全体的な幸福感を損なう原因となります。また,このような自己不一致感は,不安や緊張を引き起こし,精神的,身体的に悪影響を与えます。

もしこのブログを読まれているあなたが,このような環境で育ち,自分の子供には同じことをしたくないと思っているけれど,どうして良いかわからないと思っている場合,まずはご自分を癒して,自分の全てを受け入れるための作業をしてください。自分の感情や思考に良い悪いというラベルをつけて,悪いと思っている部分を切り離そうとするのではなく,全てに慈愛を持って受け入れてください。その作業は,トラウマに関連する心理学の本を読むことや,ヨガや瞑想を取り入れたり,相性の合うカウンセラーからカウンセリングを受ける,などからプロセスが早まる事が多いです。

自己理解を深め、オーセンティックな自分と繋がり、自分自身が幸福感を感じる事で,子供をありのままに受け入れる事が自然にできるようになってくるはずです。また,子供はそのような親の在り方から学び,自分自身を大切にする事の重要性を理解するでしょう。

 

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